橋梁補修の作業員は何をする?橋脚のはつり・橋桁の塗膜剥離と働き方

New

橋梁補修の作業員に興味はあっても、「橋のどこを、どう直すのか」は求人票だけでは想像しにくいかもしれません。橋脚のコンクリートを扱う仕事と、橋桁の古い塗装を取り除く仕事では、対象も使う技術も異なります。


当社が携わる橋の仕事には、橋脚などのはつり、橋桁などの塗膜剥離・塗り替え、ジョイントや支承の交換に伴う削孔があります。この記事では、それぞれの作業の目的と、入社を考える際に確認したい出張や教育の条件を説明します。




橋梁補修の作業員は何をする?

橋梁補修は、古くなった橋を一度に造り直す仕事だけを指すわけではありません。橋を構成する部材の状態に応じて、傷んだ部分の補修や補強、塗装の塗り替えなどを行います。国土交通省も、橋梁を含む道路施設について点検と補修を行い、橋脚の耐震補強などを進めています。


参照:国土交通省関東地方整備局東京国道事務所「毎日の維持管理」


作業員の仕事内容を理解するには、「橋の仕事」とひとまとめにせず、どの部材に、どのような処置をするのかを見ることが大切です。橋を支える橋脚、車が通る部分を支える橋桁、部材のつなぎ目に関わるジョイントや支承では、作業の目的が違います。現場ごとに必要な補修が異なるため、同じ職種でも毎回同じ機械だけを使うとは限りません。


当社の現場作業員の募集では、道路・橋梁や機械設備などの補修・塗装作業を仕事内容としています。橋梁だけを担当する募集ではない点も、仕事を選ぶうえで押さえておきたいところです。




橋脚と橋桁の作業はどう違う?

橋脚のはつりはコンクリートを対象にした作業です。「はつり」とは、劣化した部分や施工上取り除く必要がある部分を除去すること。当社が扱うウォータージェット工法では、高い圧力の水を使ってコンクリートのはつりや表面処理を行います。橋脚などのはつりは、耐震補強工事に関わる仕事の一例です。


一方、橋桁の塗膜剥離は、金属などの表面にある古い塗装を取り除く作業です。橋桁では塗膜を剥がした後の塗り替えも仕事に含まれます。当社が扱う循環式ショットブラスト工法は、研削材を金属表面へ噴射して塗膜や錆を除去し、吸引・回収して再利用する技術です。ウォータージェットも、対象や目的に応じて塗膜の剥離に使います。


つまり、橋脚では主にコンクリートのどこを取り除くか、橋桁では塗膜や錆をどう除去して塗り替えにつなげるかが焦点になります。機械の名前だけで仕事を選ばず、扱う部材と作業の目的まで見ると違いをつかみやすくなります。ただし、現場で使う工法や担当範囲は工事の内容によって変わります。


当社が使う技術と対応する場所を、写真や説明で確かめたい方へ。


当社が橋などの現場で使う工法を見る




当社の橋梁現場で担う作業

当社が公表している橋の作業は、大きく三つあります。橋脚などのはつり、橋桁などの塗膜剥離と塗り替え、ジョイント・支承などの交換に伴うウォータージェットによる削孔です。ここでいう削孔は、コンクリートなどに必要な穴を開ける作業を指します。同じ橋に関わっていても、補強のために表面を処理する仕事と、塗装を更新する仕事では目的が違います。


橋脚のはつりでは、ウォータージェットを使ってコンクリートの劣化部や必要な箇所を除去します。高圧水を使う理由の一つは、打撃によるはつりと比べて周囲のコンクリートにひび割れが入りにくいことです。水で洗い流すだけの仕事ではなく、残す部分と取り除く部分を意識する処理です。どの範囲をどの深さまで処理するかは、個々の工事の条件に従います。


橋桁では、古い塗膜や錆を除去し、塗り替えに向けた表面を整えます。循環式ショットブラストは研削材を回収して使う方式で、塗膜の除去と金属面の素地調整に用います。ウォータージェットによる剥離も当社の対応範囲です。すべての橋桁で同じ工法を使うわけではないため、入社後は担当する現場に応じて機器と作業の違いを覚えていくことになります。


なお、当社の現場作業員は橋梁の専任ではありません。道路や機械設備、タンク・船舶などを扱う現場も募集内容に含まれています。「橋に関わりたい」という関心とともに、複数の対象物を扱う仕事に興味を持てるかも考えてみてください。




未経験者はどう仕事を覚える?

ウォータージェットやショットブラストを使う仕事には、機械の扱いだけでなく、対象物や工事の目的を理解することも必要です。橋脚のコンクリートを除去する作業と橋桁の塗膜を取り除く作業を混同すると、仕事の内容を正しく捉えられません。専門用語や扱う技術が多いことは、未経験者が覚悟しておきたい点です。


当社の現場作業員募集は、建築・土木など何らかの現場作業経験がある方を対象としつつ、意欲があれば完全未経験でも応募可能としています。普通自動車免許が必要で、AT限定でも応募できます。入社前に橋梁補修の経験が必須という募集ではありませんが、入社後に覚えることが少ないという意味ではありません。


当社では、各人の技能に合わせた研修を行い、専門技術に関わる資格取得費用を会社が負担しています。募集要項でも、現場に応じてウォータージェット機器やショットブラスト機器を使う仕事として案内しています。ただし、入社直後にどの作業を担当するか、何か月で一人で機器を扱うかは、この記事で一律には示せません。応募時には、希望する職種でどの現場から学ぶのかを確認すると、入社後のイメージを具体的にできます。


一つの案件は平均すると3〜4か月ほどで、複数名のチームで取り組む募集です。橋だけでなく、作業場所や対象物が変わっても知識を身につけていく働き方です。特定の橋で同じ作業だけを続けたい人は、募集内容との違いを確かめておく必要があります。




出張や安全面を含めて働き方を判断する

当社の現場作業員は、茨城県神栖市を拠点に全国の現場へ向かいます。募集要項では、年間合計で8か月以上を出張先で過ごすことを目安としています。働き方の案内には、1回の出張が1か月から最長半年程度になることも記されています。住まいを離れる期間の長さは、応募前に具体的に考えておきたい条件です。


出張先への移動費と宿泊費は会社負担で、滞在中には1日3,000円の出張手当があります。ただし、手当があることと、長期出張が自分の生活に合うことは別の話です。家庭の事情や地元で過ごす時間を重視する場合は、現場の場所、出張期間、帰省や休日の過ごし方など、必要な点を応募時に確認してください。


勤務時間は募集要項上8時から17時までで、実働7時間30分、休憩1時間30分です。基本的に残業はないと案内していますが、発生する場合は月10〜20時間以内とされています。休日は隔週休2日制を基本とし、現在は土日休みの現場も多いという記載です。実際の休日は担当する現場の条件によるため、勤務時間と併せて確認することが大切です。


高い圧力の水や研削材を使う作業では、機器や作業場所の条件を理解し、安全上の指示を守る必要があります。機械を使うため力仕事が一切ない、危険がない、と受け取るべきではありません。現場の安全管理の方法や未経験者の担当範囲は、入社前に具体的に聞いておきたいところです。


橋脚のはつりと橋桁の塗膜剥離には異なる技術があり、当社の現場作業員は橋以外の補修にも携わります。その仕事の広がりと出張を含む働き方の両方を踏まえ、応募条件を確認してください。


現在の募集条件と応募方法を確認したい方へ。


現場作業員の募集要項を確認する